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福祉施設のこと

以下、インスタグラムからの転載です。



ookubo_architects | 大久保一級建築士事務所


私の方で、少し決心が必要だったので福祉の事を書けずにいました。#福祉 からご覧頂いていた方、遅くなりすみません。 以下、少々いつもと違う長文ですがご一読下さい。 ここ何年か複数のお施主様に、福祉施設っぽくしないで欲しいと言われる事が続きました。 私には何となく理由がわかります。お年寄りは和風な感じにしておけば大丈夫だろう、障がいのある人はそもそも施設が少ないので建築云々では無くとにかく入れるだけで良いのだろうと。 そういった、言わば高を括った設計の姿勢が、パターン化した「福祉施設」の素になっていると思うのです。 福祉施設は本当にギリギリの予算の中で作らざるを得ない事がほとんどです。そのため工事費の坪単価が安く、お施主様も設計者も全然自由に出来ないのは経験者として痛いほどわかります。 それでも。 福祉施設には、虚栄心で飾り立てたお金持ちの豪邸には無い、削ぎ落とされても削ぎ落とされてもなお残る健全な美学があると私は思っています。 私は設計者として、そこに魅力すら感じています。 写真のタイルは、私が担当したある障がい者福祉施設の玄関の一部に貼ったものです。透明ガラスと、曇りガラスと、天然石が混ざったモザイクタイルです。 子供じみているかも知れませんが、いろいろな状態の人が混在して、尚かつ調和できるようにと。 元々タイルを貼る設計ではありませんでしたので、お施主様と一緒に着工してからあちこち更に削ぎ落とし、その減額した分でタイルの費用を賄いました。増額0円でモザイクタイルを貼る事が出来ました。突然ですが、いつものスタイルに戻ります。 ookubo_architects | 大久保一級建築士事務所 スリーディーモザイクホワイト  アドヴァン ツルツルと、ザラザラと、コチコチと。 ※次からは力を抜いて楽しくやります☺︎ ※大久保が担当した住宅、福祉施設、オフィス等の実例紹介等はプロフィール欄のホームページからご覧下さい @ookubo_architects



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