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ろうそくを灯すこと、花を生けること   執筆:三浦有美子さん


部屋のすべての掃除が終わると、ようやくろうそくを灯したり、花を生けたりする気分になります。


お客様が来る時でもよいのですが、自分のためにろうそくの炎や花を眺める時間をもつことは、いそがしい日常でもほんのひととき自分と向き合ったり、ゆっくり考えたりする時間をつくることにつながっていくと思います。


と、最近思うようになったことなのですが、これは仏壇を手入れする行為そのものでした。


昔の人も、きっと今とは違った意味でやることがたくさんあって、あわただしい日常にこの行為を組み込んでいたのですね。

文:三浦有美子

(一級建築士・大久保の大学と元所属事務所の先輩)




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